空と君とダイヤモンドと
「いらっ…おお瑛梨奈」



地元にいたころのように星那が迎えてくれる。



「この人のバイト先？」


「バイト先っていうか実家なんだよね」


「へーそうなんだ」



星那の後についてテーブルへと案内される。



「お前毎年違う男連れてるな」


「ちょっ！そういう言い方やめてよね！遊び人みたいじゃん」



星那に向かってグーで殴る振りをする。



「こえー。メニューあれでいい？」


「うん。塁くんもメニューにはないやつなんだけどとびっきりのやつがあるのそれでいい？」


「うん。それでいいよ」



あたしの問いににっこりと笑う。


去年はここでワカと少し気まずくなっちゃったんだよね。
あの時はまだ塁くんが一番だったし、その後にまさかワカと付き合うなんて当時の自分が聞いたらビックリするかもしれないね。



「去年はワカときたの？」


「うん。そうだよ」



嘘をつくのも変なのできちんと問いに答える。


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