空と君とダイヤモンドと
「全球団の指名終わるまで諦めちゃダメだよな」
塁くんがあたしの手を握る力を強くする。
「うん。育成だってあるし、まだまだわからないよ」
「育成か…でもきっと育成はないだろうな」
塁くんの言う通り、この大学からはもともと上位指名じゃないと拒否するって感じの噂があって。
あくまでも噂で指名されたら本人の意思で行くかどうか決めるんだけど。
だから、育成では選ぶ球団はないと思う。
それならば、もう残りわずかな指名に賭けるしかない。
「どんどん指名が進んでいくな」
あたしたちの願いもむなしく、刻一刻と近づいてくる指名終了の瞬間。
「塁、くん」
「この感じ、高校の時も味わったんだよな」
塁くんははぁっとため息をつく。
ずっとずっと憧れてきた世界。
そこに絶対行くと頑張ってきたこの四年間。
【これで全球団の指名が終了しました。これから育成ドラフトに進みます】
無情にもテレビからは指名終了を告げる声があたしたちの耳に届いた。
塁くんがあたしの手を握る力を強くする。
「うん。育成だってあるし、まだまだわからないよ」
「育成か…でもきっと育成はないだろうな」
塁くんの言う通り、この大学からはもともと上位指名じゃないと拒否するって感じの噂があって。
あくまでも噂で指名されたら本人の意思で行くかどうか決めるんだけど。
だから、育成では選ぶ球団はないと思う。
それならば、もう残りわずかな指名に賭けるしかない。
「どんどん指名が進んでいくな」
あたしたちの願いもむなしく、刻一刻と近づいてくる指名終了の瞬間。
「塁、くん」
「この感じ、高校の時も味わったんだよな」
塁くんははぁっとため息をつく。
ずっとずっと憧れてきた世界。
そこに絶対行くと頑張ってきたこの四年間。
【これで全球団の指名が終了しました。これから育成ドラフトに進みます】
無情にもテレビからは指名終了を告げる声があたしたちの耳に届いた。