空と君とダイヤモンドと
「なに、言ってるの?」


「だって俺、寂しいもん。俺さ、こんなん初めてなんだよ。いままでなら適当に女の子と遊んでりゃよかったんだ」



俺は自分で言うのもあれだけど。
容姿は恵まれていたらしい。
大学に入るまで女は絶えず俺に言い寄ってきたし、好きなやつもいなかったから、適当にあそんでた。
でも、大学に入って瑛梨奈に出会って好きになって。
すべてほかの女なんていらなくなった。
1度瑛梨奈と別れて、ほかの女を抱いたりしたけど虚しくなってやめた。



「だからってこんなのは違うでしょ」



スゲェ力で俺を突き飛ばす。



「…だよな」


「あたし好きな人としかヤル気ないよ」


「…分かってる。早く告れよな」



俺のことを完全に信用してくれている架純となにか問題を起こすわけにはいかないよな。



「でも、クリスマスプレゼントあげてもいいよ」



そう言った架純の唇が俺の唇に降ってくる。

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