空と君とダイヤモンドと
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「ん?電話?」



部屋に戻ったところでスマホの着信音が鳴る。



「良基?」



普段部活で会えるから電話なんて滅多にしない良基からだった。



「良基どうしたの?」


『いま、大丈夫?』



良基の声はどこか沈んでいる気がした。



「大丈夫だけど、どうしたの?」


『俺さ、ずっとかんがえてたんだ』


「なにを?」



良基は辛そうな雰囲気で話す。
なにかあったようだ。



『クリスマスの日さ、俺プレゼントだけバイト前に架純に渡しに行ったんだ』


「うん」



『ちょうどビックリさせようとしてさ、チャイム鳴らさないで入ったんだよ』



良基の話の意図がわからないがなにかに悩んでるのはたしかだ。



「…うん」


『入ったらさ、リビングであいつらがキスしてた…』


「…えっ」



良基の言葉に頭が真っ白になる。

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