空と君とダイヤモンドと
「リーグ戦優勝してよね!」


「おう!任せとけ!」


「ワカは試合でるんだよね?」


「うん。ブルペン待機だけどね」



ワカが本当に楽しそうに微笑む。

本当に野球が好きなんだろうな。



「俺も出番あるかなぁー」



良基がはぁっとため息をつく。



「…の前にベンチ入り…」


「してねぇわ」



良基が可笑しそうに笑う。



「一年はだいたい応援だろ」



ワカが良基の頭を叩く。



「ワカはやっぱすげぇよな」


「俺は高校からここだしさ。良基は大学からじゃん。てか高校の時お前にホームラン打たれてっからな。地区予選の決勝で」



ワカが悔しそうに話す。



「あー2年のときな。あの年初めて甲子園行けたんだよ。お前のおかげで」


「こいつむかつく!」



ワカがカバンで良基を叩く。



仲良いなぁ。ほんと。
まぁ、同部屋なんだもんね。


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