空と君とダイヤモンドと
「ワカってやっぱりすごかったんだ?高校の時から」


「すげぇよ。ドラフト候補だったもんな?」


「そんなすごくねぇよ。たまたま秋の神宮大会で優勝投手になっただけだよ。あんなん。結局1度も甲子園行けてねぇし」



ワカがはぁっとため息をつく。



「あ、わかった!」



急に脳裏に浮かんできた光景。



「ん?」


「神宮大会、北海道の高校と戦ったでしょ!?」


「あー2回戦かな。札幌高校?」


「あたしそこのマネージャーね」



あたしの言葉にワカの目が大きく見開く。



「は!?」


「ワカ声大きい!」



あたしはワカの口を抑える。



「だって、話したよな?俺ら」


「そうだっけ?」



ワカの言葉に首を傾げる。



「お?もしかしてワカ高校の頃から瑛梨奈が?」



良基がニヤっと笑う。



「さすがにそれは違う」


「違うんかいー!」



良基がガクッと肩を落とす。


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