空と君とダイヤモンドと
「誰この人…」



神原さんはむすーとふくれっ面。



「か、神原さ「すごいかっこいい!」



神原さんのご機嫌を取ろうと発した言葉を遮り、彼女が発した言葉は予想外の言葉だった。



「へ?」


「あ?」


「……」



星那もワカも呆気に取られてる。
あたしは声が出ない。



「名前なんていうの!?」



そんなあたしたちをよそに彼女は星那から離れてワカの手を握っている。



「はぁ?」



そんな神原さんにワカはしかめっ面。



「ねぇ、LINE教えてよー」



なんて神原さんはそれでも続けている。

前から思っていたけど神原さんは図太い。
どんだけ邪険に扱われようと歩み寄る。
別に星那が邪険に扱ったわけではないけど。



「無理だから」



そんな神原さんでもワカの心は掴めなくて
呆気なく手を振りほどかれる。



「なんで?いいじゃん!」


「あー神原もう集合だから」



見かねた星那が神原さんの手を掴んで歩いていく。

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