空と君とダイヤモンドと
「てか、次4番からじゃん」
「もう1発打っちゃってくれないかなぁー」
あたしは祈るようにバッターボックスに目を向ける。
「サヨナラここでしちゃいたいよな。もう次の回はさすがに投げれないだろうし」
「…だよね」
星那の球数はもう100球を超えていた。
だからもう、あとはここでサヨナラをしてしまうしかない。
もちろん次のピッチャーだっているだろうけど、明日使いたいはずだ。
「頼む、入ってくれ」
ワカが拝むようにみる。
4番の彼が打った打球は魔法のようにレフトスタンドのほうへ孤を描くように飛んでいく。
「わっ」
「おおっ」
周りの人達のそんな声。
あたしとワカも遠くなっていく打球の行方を追っていく。
「は、入った!」
その打球はレフトスタンド上段へ──
「やった!入った!」
ワカと思わずハイタッチ。
「やべぇ、めっちゃ鳥肌」
ワカは自分の試合であるかのように喜んでいた。
「もう1発打っちゃってくれないかなぁー」
あたしは祈るようにバッターボックスに目を向ける。
「サヨナラここでしちゃいたいよな。もう次の回はさすがに投げれないだろうし」
「…だよね」
星那の球数はもう100球を超えていた。
だからもう、あとはここでサヨナラをしてしまうしかない。
もちろん次のピッチャーだっているだろうけど、明日使いたいはずだ。
「頼む、入ってくれ」
ワカが拝むようにみる。
4番の彼が打った打球は魔法のようにレフトスタンドのほうへ孤を描くように飛んでいく。
「わっ」
「おおっ」
周りの人達のそんな声。
あたしとワカも遠くなっていく打球の行方を追っていく。
「は、入った!」
その打球はレフトスタンド上段へ──
「やった!入った!」
ワカと思わずハイタッチ。
「やべぇ、めっちゃ鳥肌」
ワカは自分の試合であるかのように喜んでいた。