空と君とダイヤモンドと
「ワカ!!!」



あたしはワカがいるグラウンドに走ってた。
誰よりも先に伝えなきゃって。



「瑛梨奈?」


「あのね!決まったの!」


「え?あ!就職!?」



ワカの言葉にウンウンと首を縦に振るあたし。



「やったじゃん!」



自分ことのように喜んでくれるワカにこちらも笑顔が溢れる。



「それ、ありがとね」



ワカのズボンの後ろポケットからはみ出てるお守りに触れる。



「なっ…」



少し頬を赤くするワカ。



「星那がね、お守り渡したかったんじゃねぇの?って」


「あいつ…余計なことを…」


「ありがとね。絵馬も」


「は!?」



心底驚いた顔になる。



「それも星那が連れてってくれた」


「いや、俺じゃねえし」


「ワカの字だったよ?」


「バレバレかよ…俺、かっこ悪ぃ」



ワカが顔を手で覆う。

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