空と君とダイヤモンドと
「あ、そろそろ寮行こうぜ」
ワカがスマホで時間を確認する。
「あ、ほんとだ。あと30分で中継はじまるじゃん」
「な、みんな待ってるし行こうぜ」
ワカがあたしの手を握って走り出す。
「ワカ…手」
「いいじゃん。今日ぐらい」
今日ぐらいっていうかいつも何かと触れられてる気がするけど、言わないでおいた。
今日のワカは少し心細そうだから。
そんなワカを突き放すほどあたしも冷たくはない。
「しょうがないな」
「なんだかんだ瑛梨奈は俺のことちゃんと見てるよな」
「え?」
そんなような発言をした記憶もないので首を傾げる。
「俺に気休めは効かないこととかさ。よくわかってんじゃん」
「そんなのこんなに長くワカといたら分かるよ」
「それでも俺は瑛梨奈が俺のことをわかってくれてるってだけで嬉しくなるし、落ち着ける」
少しでもあたしでワカの助けになっているのなら、それはそれで嬉しい。
ワカがスマホで時間を確認する。
「あ、ほんとだ。あと30分で中継はじまるじゃん」
「な、みんな待ってるし行こうぜ」
ワカがあたしの手を握って走り出す。
「ワカ…手」
「いいじゃん。今日ぐらい」
今日ぐらいっていうかいつも何かと触れられてる気がするけど、言わないでおいた。
今日のワカは少し心細そうだから。
そんなワカを突き放すほどあたしも冷たくはない。
「しょうがないな」
「なんだかんだ瑛梨奈は俺のことちゃんと見てるよな」
「え?」
そんなような発言をした記憶もないので首を傾げる。
「俺に気休めは効かないこととかさ。よくわかってんじゃん」
「そんなのこんなに長くワカといたら分かるよ」
「それでも俺は瑛梨奈が俺のことをわかってくれてるってだけで嬉しくなるし、落ち着ける」
少しでもあたしでワカの助けになっているのなら、それはそれで嬉しい。