空と君とダイヤモンドと
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「おめでとー!」



ドラフト翌日。
架純の家でワカのプロ入りのお祝い。



「もう、ワカは有名人に一歩近づいたね」



架純があたしににっこり笑う。



「なんであたしに言うのさ。ワカにいいなよ」


「いいのかなって思って」


「なにが?」


「このままで。いくら同じ北海道でも会えなくなるかもしれないんだよ?忙しくなるし」



架純が何を言おうとしてるかはわかってる。
でも、あたしには何をする権利もないよ。
ワカが会おうとしてくれなければ会えないと思ってる。



「あたしは塁くんがいるから」


「そうやって言い聞かせてどうすんの?」


「大切なの。ワカも大切だけど塁くんだって大切で傷つけたくないの」



人を傷つけるのはいやなんだ。
塁くんのことだって同じくらい大切だと思ってるんだよ。

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