空と君とダイヤモンドと
「ヤキモチ、やいた?」



ニヤっとした顔であたしに顔を近づける。



「近いって…」


「だって、瑛梨奈不機嫌だし。俺が合コン行ったの嫌だった?」


「…いや、だよ」


「素直でよろしい」



あたしの頭をポンポンと撫でる。



「こっち」



ワカに手を握られてそのまま連れていかれる。



「ここ?」


「ほら、夜景綺麗だろ」


「…ほんとだ」



神奈川にこんなところがあったのかと。
いままでしらなかった。



「女の人ときたことあるの?ここ」


「は?」


「だってここにきたのはじめてじゃないでしょ?」


「だからってなんで女になんだよ。堅さんが前に教えてくれたんだよ」



また少しヤキモチを妬いてしまう自分に嫌気がさす。



「…なんだ」



女の人ときたことがあるわけじゃないとわかってほっとしてる自分もいて。



「いつか、俺んとこくるのまってるから」


「…そんな…んっ」



ワカがあたしにもう1度キスをする。
熱い熱い、いままでワカにされたどのキスよりも熱かった。
ワカのキスはあたしの気持ちをすべて持って行かれそうになるから怖い。

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