空と君とダイヤモンドと
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「ワカー！ほんとに待っててくれた！」



走ってるとき多分追いかけてきたワカを加耶さんが見つけてそんな声が後ろから聞こえた。



「やっぱりそういうことじゃん」



あたしがワカと連絡がとれない。
そう思ってた時期にワカは加耶さんとは連絡とっていて。
あたしは振るいにかけられて落とされたということになる。



「加耶さん綺麗だし」



今日、加耶さんがワカの話を加耶さんの同期の子にしているのを偶然聞いてしまったんだ。
三月に東京に出張したときに合コンで知り合って未だに追いかけてるって話してた。


「もう忘れる！」



そう意気込んでみても、さっきあそこでされた深い口づけが脳裏から離れなくて。
どうしたらいいのかわからない。



「どうしてあんなキス…」



忘れられなくなってしまう。
現に唇にはまだ熱が残ってる。

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