空と君とダイヤモンドと
「今日から入寮の赤嶺瑛梨奈(ｱｶﾐﾈｴﾘﾅ）っていいます」



あたしは受付にやってきた女性にぺこって頭を下げる。



「あー！須藤(ｽﾄｳ）くんのとこのだ！」


「あ！そうです！」



須藤とは皐月くんのこと。



「あたしここで寮母してる三浦亜莉沙(ﾐｳﾗｱﾘｻ）です。よろしくね」


「よろしくお願いします！」


「瑛梨奈ちゃんの部屋はこっちー」


受付からでてきて階段へ向かう。



「そこにあるキッチンは好きに使っていいからー」


「はい」


「基本、朝と夜はご飯が出るの。昼は自分でね。あと、出かけたりしてご飯いらないときとか外泊するときは必ず報告してね」


歩きながらここでのルールを教えてくれる。



「わかりました！」


「瑛梨奈ちゃんの部屋は2階」



階段を２階まで登りきったとこでそういう。



「2階のここね」



階段から左に3個進んだところがあたしの部屋だった。


< 5 / 533 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop