空と君とダイヤモンドと
約束の放棄⚾︎
━━ブブブーブ・ブーブブ
スマホのバイブが鳴る。
━━━━━━━━━
鷺沼 塁
ベランダ
━━━━━━━━━
LINEにそう書いてあった。
あたしたちにはそれ以上の言葉は必要ない。
上着を羽織って窓を開ける。
「こんばんは」
向かい側で塁くんがニコッと笑ってる。
「こんばんは!」
あたしもニコッと笑って見せる。
毎日30分くらいの時間。
特別約束をしてるわけでもないのに
二人共ベランダに出るのが当たり前になってる。
名前のないこの関係がくすぐったい。
「寒くなったなー」
塁くんがはぁっと息を吐く。
「まぁ、寒いですけどまだ暖かいほうですよね」
もういまは12月。
もうすぐ冬休みだ。
グラウンドで年中野球ができるってことがもう素晴らしいことである。
「北海道はもう雪積もってるの?」
「降ってはいるみたいだけどまだ積もるまではいってないみたい」
スマホのバイブが鳴る。
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鷺沼 塁
ベランダ
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LINEにそう書いてあった。
あたしたちにはそれ以上の言葉は必要ない。
上着を羽織って窓を開ける。
「こんばんは」
向かい側で塁くんがニコッと笑ってる。
「こんばんは!」
あたしもニコッと笑って見せる。
毎日30分くらいの時間。
特別約束をしてるわけでもないのに
二人共ベランダに出るのが当たり前になってる。
名前のないこの関係がくすぐったい。
「寒くなったなー」
塁くんがはぁっと息を吐く。
「まぁ、寒いですけどまだ暖かいほうですよね」
もういまは12月。
もうすぐ冬休みだ。
グラウンドで年中野球ができるってことがもう素晴らしいことである。
「北海道はもう雪積もってるの?」
「降ってはいるみたいだけどまだ積もるまではいってないみたい」