空と君とダイヤモンドと
「指離したくないけど、体冷えちゃうから中入ろうか」



塁くんがそう発言するけどあたしたちの指はくっついたまま。



「うん…」


「クリスマス、話したいことあるから」


「え?」


「話聞いてくれるかな?」



塁くんが上目遣いであたしを見る。



「いい話?悪い話し?」


「さぁね」



塁くんの指が離れる。



「気になるなぁ」


「当日のお楽しみね」


「はーい」


「じゃあまたあした。おやすみ」



塁くんがあたしに手を振る。



「おやすみ」



あたしも塁くんに手を振って部屋に入る。



塁くんといれるなら。
寒さなんて気にならないな。
大好きだから。



話ってなんだろう。
いい話だといいな。

塁くんの態度で
あたしの期待はやっぱり膨らむ。

いい話としか思えないんだ。


━━ブブブーブ・ブーブブ


LINEのメッセージがくる。



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鷺沼 塁
クリスマス、13時に寮の前ね!
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ふふ、楽しみ。


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