空と君とダイヤモンドと
「あ、そっか!今日クリスマス!」


良基が思い出したように言う。



「パーティは?」


「ワカがやらないっつったから1人寂しくいまーす」



べーっと舌を出す。



「架純と二人はやばいっしょ」



良基の顔が赤くなる。



「良基…架純のこと好きでしょ」


「いや、あの…まぁ」



前から薄々と気づいてた。


「2人で過ごしちゃえばよかったのに」


「あいつなら実家帰ったし」


「あれ、もう帰ったの?」


「なんかお姉ちゃんの緊急事態らしくて。やべ
、もう行くわ!ジム予約してんだ!」



時計を確認して焦った顔になる。



「行ってらっしゃい」


「塁さん!電話でもしてみろよ!」



それだけ言い残し、走っていく。


塁くんはいまこっちにいないってことなのかな。
とりあえず寮の前にあるグラウンドのフェンスに寄りかかる。


…電話かぁ。


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