空と君とダイヤモンドと
「こんなかわいいのに今日の瑛梨奈」



あたしの髪の毛に触れる。



「いつも可愛くないみたいな言い方」


「可愛いよ。瑛梨奈は一番可愛いよ」



あたしの頬に触れる。



「…ワカ」


「こんな髪の毛まいたりして、塁さん見れないなんて残念だよな?」



ワカが二って笑うからどんどん涙が出てきてしまう。



「ドタキャン、されたのかなぁ」


「なんか理由あんじゃねぇの?塁さんは理由もなく人の約束破るひとじゃねぇよ」



あたしの頭にポンッと手を載せる。



「…ありがとう」


「よし、グラウンド行くぞ!」



あたしの手を取って走り出す。



「え?練習?」


「そ!付き合え!」



ワカがたくさん笑ってくれるから。
あたしの心も晴れていく。


ワカがいてくれてよかったよ。
ありがとう。
もし、ワカがいなかったら。
あたしはどうなっていたんだろう。

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