空と君とダイヤモンドと
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「塁、くん!」



ベランダに来てって塁くんにLINEしておいた。

少し気まずそうな顔をした塁くんが部屋からでてくる。



「…瑛梨奈ちゃん」



この顔をみて、やっぱり好きだって思い知らせれる。



「架純から聞いたよ」


「そっか…」



塁くんが座ってあたしの視界からはいなくなる。



「なんで言ってくれなかったの?」


「…ごめん」


「あたしのことバカにしてたの?」


「それは違う」



塁くんが立ち上がる。



「バカにするとかそんなつもりはなくて!自分のことを好きになってくれる人がいて、嬉しくて…」


「言い出せなかったの?」


「…そう、だね」



ベランダの手すりに顔をうずめる。



「あたしは塁くんのこと好きだよ」


「…うん」

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