空と君とダイヤモンドと
━━♪♪♪



スマホからあたしの心情とは似つかない軽快な音楽がなる。




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着信 ワカ
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「ワカだ」



スマホのボタンを押して電話にでる。



「ワカ?」


『おうっ。どうしてるか気になってさ』


「さっきね、ベランダで塁くんにあったよ」


『え?』



ワカの声が心配そうな色に変わる。



「ちゃんと話してきた。もう忘れるって決めたから」


『できんのかよ。そんなこと』


「何年かかるかわかんないけどね」


『次好きになるのは俺にしてな』


「そんなのはわからないよー」



ワカと話してると落ちつく。
塁くんとはまた違うんだよな。
ほんとにあたしの救世主。



『なにしたら俺のこと好きになってくれる?』


「なにって、そんなのあたしがワカを好きになるようにワカが頑張って?」



あたしの発言に電話の向こうで笑い声が聞こえる。



『ま、頑張るから。覚悟しとけよ?』



そんな発言にちょっときゅんとしたのは内緒。

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