君に愛されて..
「ぁ、せんぱ..」
私はとっさに隠れた
だって、そこには、先輩と佳奈ちゃんがいたから
「なんでっ..」
唇の震えが治らない
また先輩が佳奈ちゃんに言ったのかな
だとしても、どうして最後くらい許してくれないの
これからはずっと二人でいられるじゃない
私は物陰で立ち尽くした
すると二人の声がする
「ひろくん、お誕生日おめでとう!」
「あ、あぁ!さんきゅ!」
「来年も、再来年もお祝いするからね!」
「どうせ嘘だろ!笑」
「本当よ!笑」
チラリと物陰から二人を見る
幸せそうに見える二人
どこからどう見てもお似合いだ