君に愛されて..
「体調、よくないんだろ?家帰ったら、休むんだぞ?」
「ありがとう!そうする!じゃあ、またあとでね!」
「分かった!走ってこけるなよ!」
体調を気遣う彼は、私から見て、もう父親の顔をしていた
そうだよね、何してるの私
今更私が告白したところで、どうにもならないじゃない
いや、どうにかしようとはしてない
なると思ってない
けど、自分の心のどこかで、もしかしたらって思ってたのかもしれない
バカだな、そんなことあるわけないのに
「ゆぅ、出ておいで」
《ビクッ!》
当然名前を呼ばれ、身体が飛び跳ねた
私はゆっくりと物陰から出て行き、先輩の隣に座った