君に愛されて..





「誰?」

「あ、ひろくんの友達で、今日仲良くなった先輩..」


「ひろくん、ね」




しまった、と後悔しても遅かった


さっきもやらかしたって思ったのに、また同じことを繰り返している自分が嫌いだ





私が傍にいたら、たっちゃんは傷付くだけ?

それなら、傍にいない方がいい?



ひろくんの傍にいれば、みんな幸せになれるのかな


「戻るか!」

たっちゃんが無理して笑うのが分かった



「うん..」

今度は手を繋がずに大広間まで向かう





< 188 / 249 >

この作品をシェア

pagetop