君に愛されて..
「それでもゆぅは俺の事を好きでいてくれて、絶対辛ぇはずなのに陰ながら応援もしてくれた。」
「だったら、尚更お前が幸せにしてやらねぇと!」
葉が納得いかないみたいで床を殴った
「違うんだって。俺は、優梨を傷付けたんだ」
そう、あの夜に..
「傷付けたって?」
「結局、佳奈..あ、元カノね。佳奈に浮気されて、更に子どもまで出来て、もう俺は一度死んだも同然。まあ、自業自得なんだけどさ、俺も同じ立場だったし。浮気だけだったらまだ良かった、けど子どもがいるって言われて、もう頭ん中真っ白になって、何も信じれなくなった」
「クソだなその女」
隼人が拳を震えさせているのが分かった
「その時には、ゆぅはもう俺の事は好きじゃないと思ってて、そんで俺は卑怯だから、なんであの時にゆぅを選ばなかったんだろうって思っちまったんだよな」
心のどこかで、あいつだけはずっと俺を好きでいてくれるって勘違いしてたんだ