君に愛されて..
「それって、俺がゆぅを好きなら関係ないよね」
《パシッ》
「え?」
しっかりとたっちゃんの手を握っていたはずの左手は離れ、右手にはなぜか先輩の手
「ちょ!!」
たっちゃんは焦った表情をしている
「優梨!?」
愛菜は走る私たちを追いかけてくる
しんちゃんは何が何だか分からずパニック状態
「先輩っ。止まってっ!」
「やだ」
どうしてこんなことするの
何を考えているの
分かんないよ
「ふぇっ」
私の目からは涙がこぼれる
それでも先輩は走ることをやめなかった