君に愛されて..






親に反対されても、先輩は産んでって言うんだろうな

‪そんなことを考えていると、先輩の教室からじっとこっちを見つめる視線を感じた‬



‪「ひろ、くんっ?」‬

‪私と同じ窓際の一番後ろ‬

‪そこが彼の席とは初めて知った‬


‪たまたまなのは分かってる‬

‪もしかしたら先輩は違うところを見ているかもしれない‬




‪だけど私はしばらく目をそらせずにいた‬


‪そして先輩は手を振っていた‬

‪私はクラスをキョロキョロと見渡した‬



‪「どうした安田!なんかいるか??」‬



‪「あ!いえ、何も..」

‪クラスがドッと笑いに包まれた‬

‪もう恥ずかしいっ!‬



‪私はすいませんと小声で謝り、また窓の外をチラリと見た‬




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