独りにしないで

ワタシは

私、椎野 結奈(しいの ゆな)は
コンビニに行くにも徒歩30分もかかるような田舎に住んでいた。
スーパーに行くのでさえ、車がなかったら
行けない。
今は20歳。専門学校を卒業し、春から社会人だ。
母親はいないので父子家庭で厳しい家庭で育ち、ひとりっ子だった。





ど田舎に住んでいる私は地元の子、といったら保育園から中学校まで全員同じだから
みんなが幼馴染みたいなもの。


みんな、一人一人純粋で汚れ(けがれ)を知らない良い子達に囲まれて育った。


幼い頃はそんな田舎に住んでたことに恥じらいを持っていたが、今ではそんな暖かい町で育ったことに誇りを持っている。



私の小中での学年は2クラスしかなかった。
男女が仲良くてみんなが友達だった。



そんな中でも恋愛とは言えないが、恋をしていた女の子や男の子がいた。


私もその中の1人で、小学6年生の頃に初恋をした。