【完】蜂蜜色のヒーロー。
01*Prologue


憧れだった。


まるでマンガのワンシーンのように、私のピンチのときに颯爽と現れて、助けてくれることが。



叶うわけないって、わかってたけど、夢のようなことが起きない現実にいるからこそ、夢を見ていたかった。



だけど、あくまでも夢に過ぎなかった私のそれを、きみは叶えてくれたでしょう。


私が教えなくても、どこにいて、どんな危機に陥っているのか、すぐわかって、誰より先に手を差し伸べてくれたでしょう。

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