【完】蜂蜜色のヒーロー。
05*友だちと恋愛の狭間
デート
『約束した時間の5分前についてると、ばっちりだよ!』と、朝から葵に言われた私は、少し早めに家を出た。
5月7日日曜日、今日は五月晴れだった。
今日のデートコースを、実はまだ知らされていない私は、できれば遊園地とか、体を使う系じゃなければいいと、心から願っている。
御津くんはそんなキャラじゃないかもしれないんだけど。
駅の東口に到着した私は、ここから見える時計塔を見て、5分前に着く予定が、10分前に着いていることに気づき、溜め息をこぼした。
どうしよう、早く来すぎちゃったみたいだ。