【完】蜂蜜色のヒーロー。
一度、無理だと告白を断ったくせに、今さら自分の想いに気がつくなんて、私はどれだけバカだったんだろう。
失ったあとに気づくものはきっと、なにより大事なものに気がつかなかった証拠だった。
【今どこにいるの】
ひと言だけ、メッセージが入っていたけど、それさえも無視をした。
美人な女のひとと感動の再会を果たしたんなら、私はもう用なしでしょ?
【返事しろよ、心配】
【もう……話しかけてこないで】
ごめんね、御津くん。