【完】蜂蜜色のヒーロー。
ベッドに腰かけた柚葉ちゃんは、そわそわと落ち着かない様子で、えへへと意味もなく笑った。
年下に相談っていうのも、なんだか情けなさすぎて落ち込むよ……。
「あ、葵ちゃんもうすぐ来るよ」
「……ん? なんで葵?」
「実は、中学のときに面識があって。やっぱり今日は、葵ちゃんも必要でしょ」
にっこり笑った柚葉ちゃんに、思わず来客を迎えることになったと視線を泳がせた。
それからしばらくして、葵までうちに来て、前置きなしで「なにがあったの?」と聞かれた。
……うん、こうなることはわかってたよ。