【完】蜂蜜色のヒーロー。
最近ちょっと食べすぎて、太った。またダイエットしなきゃなー。
って、今はそういうことじゃなくて!
長谷川くんのことを話しに来たんだよ、自分から体重の話にするなんて、私ってばどれだけバカなんだろう。
すっかり呆れ返っている路惟くんに、慌てて「話したいことがあるの」と脱線した話を戻した。
「あの……中学のときまで、遡るんだけど……」
「そうなの? じゃ、座ろっか」
「あ、……うん」
ブランコに並んで腰を下ろした私たちの間には、微妙な空気が流れていた。すごく心配。
これは元カレについてのことだし、もし受け止めてもらえなかったら、私たちはここまでってことでしょう。
そんなの、絶対やだ。路惟くんとは一緒にいたい───そんなのわがままなのかな。