【完】蜂蜜色のヒーロー。
上手く行くよ
そのあと、お父さんに知来と仲直りしたことを伝えて、今までのことを謝った。
お母さんにも、中学生時代にあったことも含めて全部話した。ふたりは、『よかったね』って許してくれた。
知来とはよくメッセージのやり取りをするくらい仲良くなったけど、彼にはまだ好きなひとができないみたいだった。
路惟くんは、私にすごく優しくしてくれるし、テスト勉強なんかもよく一緒にやった。
ずっとトラウマだったことを克服して、さらには好きなひとと付き合えて───
路惟くんとはなにもかも上手く行っていて、さらに言うと路惟くんが現れたから、こうして幸せになれていた。
やっぱり、路惟くんと出逢えてよかった……。
夏休みは、クラスメイト主催のバーベキュー大会へ4人で参加した。
9月にあったテストでは、頭のいい路惟くんに勉強を教わったおかげで、5月のテストよりグッと点数を上げた。