【完】蜂蜜色のヒーロー。
08*L'épilogue
きみが笑うと辺りは晴れて、きみが泣くと辺りはどしゃ降りなんだ。
たとえばきみが、私の興味のない話をしたら、それをもっと知ろうと思えるけど、きみは私が興味ない話なんてしないでしょう?
いつも逆なんだ。
私がきみの興味のない話をして、それに対してきみは『へえ』とか『そうなんだ』とか『それで?』とか、話を掘り下げてくれる。
そこで私が我に返ると、きみはそれにいち早く気づいて、『もっと聞きたいな』って笑ってくれる。
私がとあることで不安になると、いつでもきみは『好きだよ』って私の頭を撫でるんだ。