【完】蜂蜜色のヒーロー。


「御津、くん……?」


「俺といても、緊張しっぱなしな顔だったし、わあわあ言ってくれてて、楽しそうだから、良かったよ」


「あ……うん…」


「俺といて、楽しい?」



ぴたりと脚を止めて、私の顔をぐっと覗き込んでる御津くんの顔は、もういつもの顔になっていて。


けど、心なしか、不安そうに見えた。

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