【完】蜂蜜色のヒーロー。
03*無表情なきみの想い
スキとキライ
『俺、妃莉が好き』
『付き合って』
その週の土曜日、あの日のことを親友である葵に、電話で報告していた。ひとりじゃ抱えきれなくて、爆発しそうだったし、……“彼”に言われた言葉がずしりと重くのしかかる。
“お前なんて、価値ねーんだよ”
“あーあ、ほんと時間の無駄した。とんだロスだわ”
“そんな顔、もう二度と見たくねえよ”