【完】蜂蜜色のヒーロー。


きっと、そう言ってくれていたら、心強いのかもしれないけど、いつまでも引きずるな! って喝を入れてくれるほうがよっぽど、親友らしい。


だから今さら、イラッとすることもなかった。



『生真に聞いたんだけどね。路惟はあれ以来、結構落ち込んでるらしくて。妃莉を傷つけたんじゃないか、って───』


「え……っ、なんで、私が……」


『もっと段階踏むべきだった、って謝ろうとしたけど、傷をえぐる気がしてやめたとか、なんとか。まあ、いろいろ考えたっぽいよね』




……いつもと変わらないと思ってた。


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