【完】蜂蜜色のヒーロー。
ぷつりと切れたスマホを勉強机に置いて、ベッドへごろりと寝っ転がった。
ずっと、私だけがいろいろ考えていて、御津くんにとってこれは、ただの告白に過ぎないって、思ってた。
だけど、本当は御津くんのほうが、辛かったはずでしょう?
「……なんで今まで、気づかなかったんだろう」
いつだって、自分のことで精いっぱいで、周りのことなんて気にしていられないっていうのは、……わかってたよ。
だけど、ひとを傷つけてるなんて、知らなかった。
───連絡しよう。