秘密のキミと
あんな元気が欲しいよ…
そう思って、目線を黒板に戻そうとした。
その時__
校門の前にキラキラ光ったものが見えた。
「あ…」
気づいたら私は立ち上がって駆けていた。
「おい成瀬……!」
先生の声なんて聞こえなかった。
それくらい夢中で走っていた。
「ハァハァ…っどうしって……
っん、ここにいるの……?」
無我夢中で走っていたから
息が切れる。
「んー…なんでだろ?」
彼はキラキラした笑顔を見せて
私に言う。
「きっと君に会いたかったから」
少し切ない君の顔。
思えば私、君の悲しい顔ばかり見てた。