お見合い相手は冷血上司!?
「凄いわね。私、親に無理矢理お見合いさせられてる人、実際に見たの初めてだわ。じゃあなに、もう断っちゃったの?」
「それが……断ろうとしたんだけど、相手が強敵で。それにお父さんが相手の人をひどく気に入っちゃって、もう問題は山積みなの」
「強敵? ねぇ、見た目は? イケメン!?」
子犬のようにキラキラと目を輝かせ始める彼女は、机に手をついて前のめりになる。
すっかり好奇心に軍配が上がってしまったようだ。
「イケメンっていうか……『端正な顔立ちで』っていう感じの方かな」
「……何でそんなにかしこまってるの?」
「それには、触れないで」
項垂れた私を見て、彼女は『とりあえずボロネーゼ食べな』と笑顔でフォークとナイフを差し出してくれる。
パサつきかけてしまったそれを一口食べると、冷めていても変わらずひき肉がジューシーなソースは絶品で、心が和んだ。
「それが……断ろうとしたんだけど、相手が強敵で。それにお父さんが相手の人をひどく気に入っちゃって、もう問題は山積みなの」
「強敵? ねぇ、見た目は? イケメン!?」
子犬のようにキラキラと目を輝かせ始める彼女は、机に手をついて前のめりになる。
すっかり好奇心に軍配が上がってしまったようだ。
「イケメンっていうか……『端正な顔立ちで』っていう感じの方かな」
「……何でそんなにかしこまってるの?」
「それには、触れないで」
項垂れた私を見て、彼女は『とりあえずボロネーゼ食べな』と笑顔でフォークとナイフを差し出してくれる。
パサつきかけてしまったそれを一口食べると、冷めていても変わらずひき肉がジューシーなソースは絶品で、心が和んだ。