お見合い相手は冷血上司!?
「どうして、ここが……」
心臓が激しく動悸して、ゴクリと息を呑んだ。
一歩ずつ足を進め、瞬きも出来ずにそれを凝視し続けていると、白く丸い球体のような建物が完全に姿を現す。
闇夜の中でもその白は、私の心に深く刺さった。
「行くぞ」
足を止めた私の手を取った彼は、入口の扉を開けて中へと進む。暖かな黄色の照明に照らされて目を細めた私は、彼の一歩後ろで足元に視線を落とした。
「課長。どうして、ここへ来たんですか?」
「大人二枚、お願いします」
私の質問には答えず、カウンターでチケットを二人分購入する課長。
揃いの白いワンピースを着た係員さんに案内されて、私たちは一番奥にある重厚な扉を押し開けた。
――再び闇夜に戻る景色に顔を上げると、その天井には、広がる満天の星空が。
「こっちだ」
手を引かれて、私たちはまばらに埋まる座席の中に二つに並んで腰掛けた。
心臓が激しく動悸して、ゴクリと息を呑んだ。
一歩ずつ足を進め、瞬きも出来ずにそれを凝視し続けていると、白く丸い球体のような建物が完全に姿を現す。
闇夜の中でもその白は、私の心に深く刺さった。
「行くぞ」
足を止めた私の手を取った彼は、入口の扉を開けて中へと進む。暖かな黄色の照明に照らされて目を細めた私は、彼の一歩後ろで足元に視線を落とした。
「課長。どうして、ここへ来たんですか?」
「大人二枚、お願いします」
私の質問には答えず、カウンターでチケットを二人分購入する課長。
揃いの白いワンピースを着た係員さんに案内されて、私たちは一番奥にある重厚な扉を押し開けた。
――再び闇夜に戻る景色に顔を上げると、その天井には、広がる満天の星空が。
「こっちだ」
手を引かれて、私たちはまばらに埋まる座席の中に二つに並んで腰掛けた。