私を愛してくれたのはあなたでした



それからトイレに行かず、美奈の元に戻った。


「あれ?由紀早かったね?」

「あ、いや、うん。ちょっとね。」

「何かあったの?」

「えっと...うん。」

「どうした?」

「さっきね、トイレに行こうとしたら柳くんが居たの。
でもね、それだけじゃなくて、綺麗な女の人と歩いてて、すごく笑ってて。

柳くんが言ってた好きな人ってあの人なのかな。」

「由紀...。」

「それとね、その二人の姿みてたらすごく胸がズキズキして...。
私、どうしちゃったのかな。」
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