浅葱色の記憶
永倉さんの近くに座る



「キスとかした?」


「きすってなんだ?」


「唇を重ねること」


「した」


「/////したんだぁ~」


聞いておきながら、照れる


「全部した」


「は?嘘でしょ」


「嘘つかねぇよ」


「……ごめんなさい」


「なにも謝らなくても」


「そんな大切な事、忘れるなんて薄情ですね
本当、すみません
頑張って、思い出そうと思ってるけど
なかなか…」


喋ってる途中なのに

口を塞がれた

永倉さんの唇…



「悪ぃ」


「あの……もう一回、して」



永倉さんが、驚きながらも
もう一度キスをしてくれた


やっぱり



「私、覚えてるかも」

「!!!ほんとか!?」

「うん!永倉さんのキス覚えてる!」

「真結!」



永倉さんが、しっかりと私を抱きしめた

これは、抱きしめ返すべきなのかな?



「永倉さん…ごめんなさい」



わからなかった


どうするべきか


だから、とりあえず今まで通りをお願いし

布団に入る




「私…なんでここに来たんだろうって
不思議で…
永倉さんの為だったのかな?」


「だとしたら、嬉しいな
真結が俺の為にあの白い部屋から
帰ってきてくれたなら」


「??? 永倉さん未来に来たの???」


「おう!どくたあにもあったぜ!」


「あー!先生がいってた人!!
永倉さんだったんだ…
母の事、先生に言ってくれたの」


「おう」




私達は、たくさん話をした




楽しくていつの間にか、朝になった








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