浅葱色の記憶
確かに…


サクタ君は、永倉君に声を掛けられると
あたふたする



これは……





「サクタ君 少しいいかな」


「はい」



仕事の手を休め

僕のところに小走りして来た



「君、もしかしたら…
永倉君に惚れてる?」


「え!!何言ってるんですか!!
やだなぁ!!山南副長!!冗談凄いな!
まさか!永倉組長をだなんて!!
いやー驚いた!驚いた!」


「わかりやすいね」


あまりにも必要以上にあたふたするから
確信してしまった


「……わかります?」


「ふふふっ かなりね」


「言わないで下さいね!!
気持ち悪がられても困るし
出来たら、部屋変えて貰えると助かります」


「永倉君、君に避けられてるって
凄く気にしてるよ」


「え…」


「永倉君が特別だとしても、皆と同じように
仲良くしてあげてほしい
永倉君は、落ち込みやすいからね
原田君の手を借りて、君と仲良くなろうと
頑張っているんだよ」


「それで… 最近やたらと
2人が廻りをうろつくから、変だと思った」


「無理そうなら言ってくれればいい
その時は、部屋替えを検討するよ」


「ありがとうございます
仲良くなる努力してみます!」



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