浅葱色の記憶
それなのに

それとこれとは、別

と、永倉さんがまだ反対していて


どうしてこうなったのか


「土方さん…」


「…っ!」


山崎さんに教えられた通りに、色目を使い

そっと太股に手を這わせる

こんなことでこの人が、落ちるのか?


「!!!」


土方さんの頬を撫で、うるうるっとした目を下から向ける

笑われないことを祈る


「……」   どうですか?


無言かよ!!


「ん、合格」

「やったぁ!!」


襖が開き、皆が入ってくる


「へえ~ 土方さんを落とせる男が
新選組に2人もいるなんてすげえな!」


藤堂さん!!もっと誉めて!!






最後まで反対していた永倉さんも

何も言わなかった





よし!山崎さんの代役頑張るぞ!!!



「その前に、もう一つ」

調子のってる私をグイッと引き寄せ
キスをしようとして来た!!

同時に胸に手が接近!!!


エイッ!!



「あ」



ついつい眠り針を刺してしまった



バタンと倒れる土方さんを突く



「どうしよう… 殺される
目が覚めたら、絶対に殺される」


恐怖しかない私と違い



皆、大爆笑している


永倉さんも…


やっと、笑ってくれた よかった












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