浅葱色の記憶
翌日
原田さんと稽古をしていると
「勝負しろ」
なんて… 1番言わなそうな
土方さんが、わざわざ木刀を持って来て
ニヤリ
「よろしくお願いします」
試合中
試衛館の木刀は、刀と同じくらいの重さ
だから?刀の錯覚したのか
〝斬りたい〟
勝ちたいではなく、そう思った
土方さんの心臓を目がけて
本気で突きを出した
コンッ 原田さんが棒で私の手首を叩いた
「イッタァーーー!!!
酷い!!原田さん!!!
また手首痛めたぁ!!」
「悪ぃ!悪ぃ!
副長である土方さんに怪我されちゃ
困るんでな! イシシッ
サクタ!!強ーなぁ!!」
ガッツリ肩を抱かれて
バンバン叩かれる
原田さんは、お見通しなんだ
私が、斬ろうとしたこと
今朝、稽古を始める前に
「俺の記憶が戻ったことは、内緒な!
人から聞いて思い出しても、アレだ!
特に、新八にはサクタの名前を
自分で思い出してもらいてぇし!」
アレって、何!?
とは、聞かず
さらりと流したけど
「くっそぉーー!!
女に負けた!!まだまだ修行しねえと!!」
悔しがる土方さんを見ていると
こんな穏やかな日常が、愛おしく感じる
アレって、このことだね
記憶にない話に、不安になったりしないように
今まで通り過ごすことが
何よりも大切なんだ
「原田さん、ありがとう」
「おう」
原田さんと稽古をしていると
「勝負しろ」
なんて… 1番言わなそうな
土方さんが、わざわざ木刀を持って来て
ニヤリ
「よろしくお願いします」
試合中
試衛館の木刀は、刀と同じくらいの重さ
だから?刀の錯覚したのか
〝斬りたい〟
勝ちたいではなく、そう思った
土方さんの心臓を目がけて
本気で突きを出した
コンッ 原田さんが棒で私の手首を叩いた
「イッタァーーー!!!
酷い!!原田さん!!!
また手首痛めたぁ!!」
「悪ぃ!悪ぃ!
副長である土方さんに怪我されちゃ
困るんでな! イシシッ
サクタ!!強ーなぁ!!」
ガッツリ肩を抱かれて
バンバン叩かれる
原田さんは、お見通しなんだ
私が、斬ろうとしたこと
今朝、稽古を始める前に
「俺の記憶が戻ったことは、内緒な!
人から聞いて思い出しても、アレだ!
特に、新八にはサクタの名前を
自分で思い出してもらいてぇし!」
アレって、何!?
とは、聞かず
さらりと流したけど
「くっそぉーー!!
女に負けた!!まだまだ修行しねえと!!」
悔しがる土方さんを見ていると
こんな穏やかな日常が、愛おしく感じる
アレって、このことだね
記憶にない話に、不安になったりしないように
今まで通り過ごすことが
何よりも大切なんだ
「原田さん、ありがとう」
「おう」