浅葱色の記憶

悪い人

私は、永倉さんと原田さんと同室

後から分かったことだけど
これって、違例の事

新人が、組長と同室なんだもんね


私、間者の疑いがあるの！

なんて、言えるはずもない



そんなある日





｢サクタ様　嫁にいくことになりました｣


｢佳乃　いくつ？｣


｢16｣


｢一緒…？早くない？｣


｢普通だとおもいますけど｣


確かに、佳乃の両親は結婚相手を探してた

そっか…この時代は、早いんだ


｢おめでとう｣


｢ありがとうございます
でも…会えなくなります｣


｢仕方ないよ　元気でな｣


｢はい｣



この時代だから、相手の顔も知らないとか
そんな事かもな…



｢サクタ｣



芹沢さんに呼ばれて行くと


｢慣れたか？｣

｢はい！皆さんよくして下さるので！｣

｢そうか…｣


芹沢さんが少しさみしそうに見えた


｢もしも女だとバレたら
ここから出て行くように言われるだろう
その時は、梅を頼れ！いいな？｣


｢はい｣


なんだか遺言みたいに聞こえた





その夜は、宴があり
永倉さんがずっと私に絡んでた