浅葱色の記憶
信じたい
気まずい…
永倉さん 原田さんと同室なんだった
「俺らに言っとけばよかったのに!」
「そうだぞ!お前、疑われるのが嫌みたいに
言ってたけど…
お前こそ、俺達を信じてねぇだろ!」
「それは…」
言い淀んでしまった
「ほら!」
「そんな事だろうと思った!」
「私の気持ちなんて、わかりませんよ!
永倉さんと原田さんは
昔からの馴染みで、言葉もいらないでしょ
私は、上手く説明出来るほどの言葉も
皆のことも、なーーんにも知らない!
私、炊事場で寝泊まりします!」
まだまだ反抗期が続いている
自分でも、馬鹿みたいって思ってる
2人が心配してくれて
私を守ろうとしてくれてるのも
わかってて、こんなヤケクソなんだから
「まてまて!それ、俺ら怒られる!」
「そうだぞ!寝泊まりは、ここにしとけ!」
「お世話になりました!」