浅葱色の記憶
「あの!!お名前を!!」


「佐久田」


「ありがとうございました!サクタ様///」


「いーえ」


「お礼をさせて下さいませ!」


「……いや、いいよ」


「お住まいは?」


「ない」


「ならば、我が家に!履物もありませんし
宿もないのであれば、是非に」


「うーん」


「ね!」


「そうだな…… 世話になっていいか?」


「はい!」


「名前は?」


「佳乃(カノ)と、申します」


「佳乃ね…今、何年?」


「文久3年にございます???」



何それ?



「ココ何処?」


「京……ですが???」



京? 京都? 私…東京にいたよね?



「あ……私は、記憶を無くしたようでね
困っていたんだ
色々教えて貰えると助かるんだけど」


「まあ!!!お可哀想に!!!
佳乃が教えて差し上げます!!!」





記憶を無くしたと嘘をつき

あれは?あれは?と、色々聞きまくり
どうにかここで生きていく術をさぐる


佳乃のご両親もいい人で
私に良くしてくれる


んで、気がついた









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