浅葱色の記憶
「何事だ!!」


「サクタ!!大丈夫か!?」


「こいつら…」


「サクタ…何があった」




「中山さんが……女だって、バラした…
すみません…… 手加減出来なくて…」



「馬鹿!身を守るのが優先だ!」


「中山を俺の部屋に連れてこい!」


「はい!」



バタバタと幹部が動く中

私は、ペタリと座り込んだ


手が……

震えてる






「サクタ!やっぱり戻ってこい!
いいか!?お前、男でもモテるんだから!
危ないんだよ!!」


永倉さんが、私の布団を畳むと立ち上がる


「ほら!行くぞ!」


トボトボと永倉さんの後を追う



「山中、脱走したらしい」

「え?」

「アイツ、人を斬ることに喜びを感じてた
土方さんから何度やめろって怒られても」

「私も、今日そのことで言い争いして」

「その仕返しにしちゃ、許せねえ!」


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